engineer-darkness
メンタルヘルス

【実体験】エンジニアが病みやすい7つの理由とその対策

by Leon

数年前、自分は一度潰れかけたことがある。

仕事の負荷が高かったわけではない。むしろ、傍から見れば普通に働いていた。ただ、いつの間にか頭の中がずっと回っていて、眠れなくなり、朝が来ることがしんどくなった。

エンジニアの友人に話すと、似たような経験をしている人が思いのほか多かった。完全にダウンしたわけじゃないが、一時期かなり消耗していた——そういう話を聞くことが何度もあった。

「エンジニアは病みやすい」とよく言われるが、その理由が構造として語られることは少ない気がする。たいてい「ストレスが多いから」「孤独だから」で終わってしまう。

ここでは、エンジニアが病みやすいと言われる理由を、自分なりに7つに分解してみたい。

① 繊細な人が一定数集まる職業だから

これは観察上の感覚なのだが、エンジニアという職業には繊細な人が一定数いる。

一人で集中できる、対人接触が少ない、論理が通る世界で働ける——こういう条件は、繊細な気質の人にとって居心地が良い。だから集まりやすい。

ただ、繊細な人に優しい職場かというと、そうではない。レビューでの指摘、進捗の追及、納期の圧力。これらは業務として普通のことだが、受け取る側にとって普通ではないことがある。

繊細だからこの仕事を選んだのに、繊細さが消耗の原因になる——という非対称が、この職業にはある。

② 精神負荷の総量がそもそも高いから

エンジニアの仕事は、頭の中で複雑な状態を保持し続ける仕事だ。

数百行のコードの依存関係、テーブル設計、仕様の調整、本番障害時の意思決定。これらが同時並行で走る。CPUとメモリが上限近くで稼働しているような状態が、毎日続く。

肉体労働は休めば回復するが、精神労働は休んでも頭の中が回り続ける。風呂の中でもバグの原因を考えているし、寝る前に解決策がひらめいて飛び起きることもある。

これは仕事熱心だからではない。職業特性として、頭を止めにくい構造になっている、というだけの話だと思っている。

③ 納期が常に走っているから

エンジニアの仕事には、ほぼ常に納期がある。リリース日、スプリント、QA渡し、本番反映。

納期そのものが問題なのではない。問題は、納期と作業見積もりがしばしば噛み合わないことだ。仕様変更が入る、依存タスクが遅れる、想定外の不具合が出る。

差分を埋めるのは、たいてい個人の時間と気力になる。「巻き取り」「リカバリー」——言い方は色々あるが、要するに精神的な前借りで埋めている。

これが毎月、毎四半期、毎年続く。前借りした気力は、いつかどこかで返済期限が来る、と自分は思っている。

④ 変わった人と当たる確率が高いから

これは少し言いにくい話だが、書く。エンジニアという職業には個性的な人が多い。

技術的に優れているが対人配慮が極端に弱い人、自分の流儀に異常にこだわる人、レビューで攻撃的になる人——こういう人と当たる確率は、組織が大きくなるほど上がる。

しかも、「技術的に正しい」という大義名分が攻撃のオブラートになりやすい。「指摘しているだけ」「品質のため」と言われると、受け手は反論しづらい。

繊細な人が、こういう人と毎日Slackやレビューでやりとりするとどうなるか。本人に悪意がなくても、消耗だけは確実に蓄積する。

⑤ 評価が日常的に揺れ続けるから

エンジニアの仕事は、毎日のように評価される。

コードレビューで指摘を受け、PRがマージされず、設計判断にツッコミが入る。これらは業務として必要なことだ。ただ、受け取る側の心理としては「今日もダメ出しされた」という蓄積になりやすい。

一日に5件指摘を受けたら、自分の中では「5回否定された日」になる。指摘した側は「いつも通り仕事をしただけ」と思っている。この非対称が、毎日続く。

インポスター症候群——「自分は本当はできないのに、できるふりをしているだけだ」という感覚——がエンジニアに多いのは、この日常的な評価の揺れと無関係ではないと思っている。

⑥ 学び続けないと取り残されるから

技術は数年で変わる。フレームワーク、言語、クラウド、AIツール。

「キャッチアップしないと取り残される」という感覚は、エンジニアであれば誰もが持っているはずだ。問題は、この焦燥がオフの時間を侵食することだ。

土日に勉強する、深夜にドキュメントを読む、有給を使って資格を取る。これを「成長」と呼ぶこともできるが、「休めない構造」と呼ぶこともできる。

しかも追いついた頃には、また新しい技術が出てくる。終わりがない。この終わりのなさが、じわじわと効いてくる。

⑦ 成果が伝わりにくいから

エンジニアの仕事は、外から見えにくい。

データベースのスキーマを設計し直した、CI/CDを整備した、本番障害を未然に防いだ——これらは価値ある仕事だが、エンジニア以外には説明しても伝わりにくい。

家族やパートナーに「最近どう?」と聞かれて、答えに困ることがある。話したところで理解されない。理解されないと、話さなくなる。

職場の中ですら、非エンジニア職には伝わらないことが多い。「何か難しいことをやっている人」として扱われる。これが続くと、自分のやっていることの価値が、自分でもよく分からなくなる瞬間がある、と思う。

最後に

冒頭で書いた通り、自分は数年前に一度潰れかけたことがある。

その時に試して良かったことの一つが、オンラインカウンセリングだった。心理カウンセラーと話すことで、回らなくなっていた頭が少しずつ整理されて、心理面を回復することができた。

その時に使ったのがcotreeというサイトだ。オンラインなので、自宅から試すことができる。

ベストは、潰れる前に、こういった専門家に頼ることだ、と今では思っている。潰れてからだと、サイトを開くことすら億劫になる。元気が残っているうちに一度試しておくと、いざという時の選択肢として頭に残る。

メンタルに懸念を抱えるエンジニアは、潰れる前に一度cotreeを覗いてみてほしい。

オンラインカウンセリングなら「cotree」

cotree.jp

まとめ

エンジニアが病みやすいのは、本人の弱さではなく仕組みの問題だ。

繊細さ・精神負荷・納期・人間関係・評価の揺れ・学習圧・成果の見えにくさ——この7つが重なることで、消耗は加速する。

個人で抱え込まず、構造に合った対処を選んでいい。潰れる前に、専門家に頼るという選択肢を知っておくだけで、だいぶ変わると思っている。