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メンタルヘルス

エンジニアがcotreeを使ってメンタル不調から回復した話

by Leon

数年前、自分は一度仕事で潰れた。

きっかけは劇的な出来事ではない。ただ、ある時期から朝が起きられなくなり、頭が回らなくなり、最後には体温計が37度台から下がらなくなった。

37.0、37.2、37.4——熱はそれほど高くないが、ずっと続く。風邪ではない。インフルエンザでもない。病院でいくつか検査を受けたが、特に何も出ない。「ストレス性のものでしょう」と言われて、解熱剤の処方すらされなかった。

これが1ヶ月ほど続いた。

幸い、その後、休職に近い形で休んだことで微熱は引いた。体は戻った。ただ、もう一つ厄介な問題が残った。「なぜ自分は潰れたのか」が、自分でもよく分からなかったのだ。

原因がわからないモヤモヤ

微熱が引いた後も、頭の中にモヤモヤが残った。

仕事に復帰しても、また同じことが起きる気がした。職場が悪かったのか、自分の働き方が悪かったのか、それとももっと別の何かなのか——切り分けがつかない。

身近な人に話しても、解像度が上がらなかった。家族に話せば「無理しないでね」で終わり、エンジニアの友人に話せば「うちもブラックだよ」で終わる。共感はもらえるが、自分の中の整理にはつながらない。

そのうち、ふと思い当たることがあった。過去に、似たような感覚になったことがあるかもしれない、ということだ。学生時代や、もっと昔の出来事。当時は流していたが、今振り返ると、自分の中に「人間関係に対する過剰な警戒」のようなものが、ずっと前から残っていた気がした。

これは仕事の話を超えていそうだ、と思った。同時に、こういう話を誰に持っていけばいいのか、見当もつかなかった。

cotreeを選んだ理由

精神科に行くほど深刻だとは思っていなかった。薬がほしいわけでもない。ただ、専門家に話を整理してもらいたかった。

調べていく中で、オンラインカウンセリングというものを知った。中でもcotreeというサービスを見つけて、選んだ理由が3つある。

① カウンセラーを自分で選べること

cotreeには220名以上のカウンセラーが登録されていて、半数以上が臨床心理士・公認心理師の資格を持っている。登録条件は実務経験3年・セッション実績100件以上で、ここはちゃんと審査されているらしかった。

何より大事だったのが、得意分野で絞り込めることだ。「トラウマ」「対人関係」「キャリアの悩み」「HSP」——自分の悩みに合いそうな専門性で検索できる。これは精神科や近所のカウンセリングルームではできないことだ。

② 価格が事前に分かること

話すカウンセリング(ビデオ・電話)で45分5,500円(税込)〜。書くカウンセリング(テキスト)は2週間で8,800円(税込)〜。サイトに金額が明記されていて、追加料金もない。

精神科に通うほどではないが、何もしないと不安——というレンジの自分にとって、この価格はギリギリ手が届く範囲だった。月に1〜2回なら、何ヶ月か続けても破綻しない。

③ オンラインで完結すること

体調が完全に戻っていない時期に、知らない場所に通うのはハードルが高い。自宅から、ビデオまたは電話でカウンセリングを受けられるのは、自分の状態にとって都合が良かった。

トラウマ専門のカウンセラーを選んだ

cotreeでは、カウンセラー一覧ページから条件で絞り込みができる。自分は「トラウマ」「過去の出来事の整理」を扱える方を中心に探した。

各カウンセラーのページには、経歴、得意分野、これまでの実績、自己紹介の文章が載っている。文章の温度感も人によって違うので、何人かのページを読み比べた。

最終的に選んだのは、トラウマケアと認知行動療法の両方を扱える方だった。プロフィールの書き方が静かで、押し付けがましさがなかったのが決め手だった、と思う。

予約はカレンダーから日時を選ぶだけ。最短だと数日後、混んでいる人でも2週間以内には空きがあった。

2ヶ月、定期的に話した

最初のセッションは、自己紹介と相談内容の共有から始まった。

「何を相談したいですか」というオープンな問いから入り、こちらが話す。途中で「それはいつ頃の話ですか」「その時どう感じましたか」と差し挟まれる。診察ではないので、結論を急がない。ただ、聞きながらこちらの話を整理してくれる。

セッションが終わった後、面白い感覚があった。話したことの中身は重い話だったのに、頭の中はむしろ軽くなっていた。誰にも渡せなかった荷物を、少しだけ別の場所に置けたような感覚だ。

その後、隔週ペースで2ヶ月ほど続けた。合計で4〜5回くらい。回数を重ねるごとに、自分の中で「なぜあの時潰れたのか」が言葉になっていった。

仕事の負荷だけが原因ではなかった。もっと前から積み上がっていた、人との距離の取り方の癖や、自己評価の歪み方が、特定の環境で限界を超えただけだった——というのが、自分の中で出てきた答えだった。

これに気づいた時点で、モヤモヤは半分くらい取れた。「次に同じ状況になっても、同じ落ち方はしない」という地図のようなものが、頭の中にできた。

cotreeの使い方は驚くほどシンプル

実際に使ってみて、サービスとしての設計は素直だった。

まず、会員登録はメールアドレスだけで1分もかからない。

カウンセラーの探し方は4つある。マッチング診断(2分の質問に答える)、日時から探す(すぐに話したい人向け)、お悩み・相談内容から探す(復職・対人・キャリア・HSP等)、条件から探す(性別・得意分野・料金・対応時間)。迷ったらマッチング診断から入るのが楽だが、自分の場合は「トラウマ」のキーワードがはっきりしていたので、悩み内容から絞り込んだ。

予約はカウンセラーのページから日時を選んで完了。当日はビデオまたは電話でセッションを受ける。

cotreeには「満足の保証」というルールもあって、万が一セッションに満足できなかった場合、一定回数までは利用ポイントが返還される仕組みになっている。最初の1回が外れだった時のリスクが下がるので、初回のハードルは思ったより低い。

似た境遇の人に伝えたいこと

数年経って、振り返って思うことがある。潰れる前に、もう少し早く相談していれば良かった、ということだ。

潰れた後だと、サイトを開くこと自体が億劫になる。カウンセラーのプロフィールを読み比べる気力もない。だから、元気が残っているうちに一度だけでも試しておくと、いざという時の選択肢として頭に残る。

エンジニアという職業は、構造的に消耗しやすい。レビュー、納期、対人摩耗、評価の揺れ——どれも個人の弱さではなく、職業構造の話だ。だから、対処も個人の根性ではなく、構造に合った打ち手を選んでいい。

第三者に話を整理してもらう、というのは、その打ち手の中ではかなり費用対効果が高いと思っている。月に1回でも、頭の中の負荷が言語化されて手放せる感覚は、想像以上に効く。

cotreeのサイトはこちら

オンラインカウンセリングなら「cotree」

cotree.jp

まとめ

ストレス性の微熱で1ヶ月寝込んだ後、原因のモヤモヤを抱えていた。過去の出来事まで遡る必要があると気づいて、トラウマケアが得意なカウンセラーを探した。

cotreeはカウンセラーを得意分野で選べる、45分5,500円〜で価格が明確、オンライン完結という3点で自分に合っていた。2ヶ月のセッションでモヤモヤが言語化され、地図が手に入った。

潰れる前に一度試しておく方が、いざという時のハードルが下がる。